トレーナー留学している私が選手へ挑戦した理由
この度、アジアンブリーズに選手として参加させて頂きました神谷貫太です。
トレーナー留学をしている私が今回、選手としてアジアンブリーズに参加した理由は2つあります。
一つは、自分自身でアメリカの野球を実際に肌で体感したかったからです。これまで外部から間接的にアメリカの野球に触れてきましたが、今回、選手としてアメリカ野球の真の部分を自分の身体で体験しようと思ったからです。
二つ目は、実際に選手として現場に立ち選手目線でトレーナーを見たいと思ったからです。トレーナーをするにあたって選手としての大学レベルの野球経験があるのは今後の自分の人生にプラスになると思ったからです。
自分に合ったリアルな選択肢
選手として四年間のブランクがある私でしたが、アメリカは全ての年代で細かくレベルが細分化されているので、今の自分のレベルにあったリーグ、チームでプレーする環境を探していました。
今回、そこで私が最初に選択したのがアジアンブリーズでした。
アジアンブリーズへ参加後、私はアジアンブリーズでの活躍が評価されCalifornia のAtwater にホームを構えるAtwater Aviators の一員として、アメリカ大学のサマーリーグに2ヶ月間選手として参加させて頂きました。
これが日本なら草野球でプレーする。の一択だと思います。
チームを探すにあたってラスベガスで常日頃からお世話なっているアジアンブリーズの傳崎夢造さんに、この場を借りて感謝致します。
アメリカの野球
アジアンブリーズは、トラベリングチームという本拠地を持たない体制をとっているため、全てがアウェイでの試合になります。
「アメリカ野球のリアルを知る」というコンセプトもあるアジアンブリーズでは、指導者の全員がアメリカ🇺🇸プロ野球経験者です。アメリカ人によるMLB式のスプリングトレーニングに始まり、スカウトが来て行われる測定会(トライアウト)をし、各地を転戦しながら実際のプロ球団と試合をしていきます。
試合は約3時間に球場へ到着し、個人ウォーミングアップが終わるとBP(バッティング練習)をして、試合開始までは個人での調整になります。
日本とアメリカの試合までの流れや練習の違いは、アメリカでは全体で動く事が圧倒的にに少ないということです。
日本では全体アップをしてその後全体でキャッチボールをして全体ノックを行い、全体でバッテイング練習をしますが、アメリカでは全体で行うのはBPのみです。
今回一番感じたのはアメリカの野球は考える野球だということです。
試合に入る流れからどうすれば自分のベストな状態で試合に入れるのかを熟考して試合から逆算して細かく自分に合ったプランを立てます。
試合前最高な状態で試合に臨めるように行うアップ、ストレッチ。自分の課題を克服するための守備、打撃、走塁の個人トレーニング。
シーズン中に筋力量を落とさないように行うフィジカルトレーニング。シーズンを通して怪我をしないようにするセルフコンディショニング。
試合数、気候の変動、時差といった厳しい環境下の下で活躍する選手達はとても勉強家で頭がいいです。
アメリカ野球の真髄
パワー、スピードがアメリカ野球はフィーチャーされますがアメリカ野球の真髄は選手各々の思考による野球IDの高さがあります。
試合を通して自分自身も大量にアメリカ野球をインプットして、毎日の試合でアウトプットすることが出来ました。
技術面においては、キャッチングの向上に努めました。打撃は動くボールの対応として、すり足から、ノーステップにフォームを変更するなどして初めは苦労したアメリカ人投手の球に後半から適応できました。
短い時間でしたが。アジアンブリーズでの経験はとても濃く、素晴らしい野球人生の経験になりました。
なにより心から野球を楽しめました。

神谷貫太