2023年アジアンブリーズ体験記・番外編。今回はアジアンブリーズに選手としてではなく運営インターンとして参加した上野滉平さんに、アジアンブリーズを通して感じたことなど語っていただきました。
Q. アジアンブリーズに運営インターンとして参加して
A. 野球通訳として働くという夢に少しでも近づく為というのが、今回アジアンブリーズの運営インターンとして参加のきっかけでした。私の主な業務内容としては、通訳だけでなく、車の運転、昼食の準備、写真や動画撮影、選手の成績作成、選手たちのわがままを聞いたり笑、SNSの更新など様々な仕事を経験させてもらいました。初めは慣れない業務に戸惑うこともあり大変でしたが、周りの方にアドバイスをもらいながらやっていくうちにその大変さが楽しさへと変わっていきました。自分が好きな野球で色々と経験できたことが大きかったのかもしれません。MLB球団のスプリングトレーニング施設で当たり前のように試合をしてきましたが、野球が好きな人からすれば夢のようなことだと思います。この舞台で真剣勝負している選手たちを見ていると正直羨ましいなと思う瞬間もありました。
Q. 実際の通訳業務を通して
A. アジアンブリーズの監督、コーチはアメリカ人で選手のほとんどが日本人だった為、通訳をする機会を何度も頂きました。しかし自分の思ったように通訳することが出来ませんでした。野球通訳を目指しているにも関わらず、野球専門用語を知らなかったり、英語での表現が上手く出てこなかったりして自分は何を今までやってきたんだろう、甘かったなと思うこともありました。ただ今回アジアンブリーズに参加しなければそういった悔しい思いもすることはなかったでしょうし、それに気づかずこのまま今まで通りの日々を送っていたかもしれません。改めて自分自身を見つめ直す機会になりました。
Q. アジアンブリーズを通して学べたこと、得たこと、成長できたこと
A. このアジアンブリーズでの3週間を漢字1文字で表すと「人」です。本当に沢山の出会いに恵まれました。アジアンブリーズの監督、コーチ、選手、運営の方々、相手チーム、地域の人たち。その中で、ありがたいことにMLBで通訳をされている方々とお話させて頂く機会がありました。その方々に共通していたのは、人間性の素晴らしさです。仕事に取り組む姿勢であったり、思考力の高さ、謙虚さ、人として誰が見ても惹かれるものがありました。今の自分に足りていないものは、そういった人間的なところだなと痛感しましたし、人として成長出来れば英語力や通訳スキルも自ずとついてくるのではないかと思います。自分の課題として言葉で表現するのは難しいですが、今の私は一生懸命に生きてはいるけれども全力では生きれていないような感覚があります。行動・実行すれば現状は必ず変わると思うので自分の殻を破りもっといろんな環境に飛び込んで挑戦を続けていこうと思います。
アジアンブリーズに運営インターンとして参加させてもらって本当に沢山のことを学びました。アジアンブリーズが終了して4週間ほど経ちますが、これほどまでの充実感と人との繋がりが出来たことは、参加する前は予想していなかったことです。選手の中には「来年も参加したい」「寂しい」と口にする選手もいて、選手たちにそう思わせるような機会を作り上げた運営の皆さんの凄さも同時に感じました。アジアンブリーズは本当に選手にとってもスタッフにとっても最高です！アジアンブリーズが野球界に広まり、高校、大学で野球を辞めようと思っている人たちの選択肢の一つにアジアンブリーズがあれば、日本の野球界ももっと盛り上がっていくはずです。
Q. 今後の目標について
A. アジアンブリーズで様々な経験をさせてもらったことで、自分の目標である野球通訳として働くという目標がより身近なものに感じられましたし、少し近づけたかなと思います。私は、去年の3月からアメリカのサンフランシスコのあたりに住んでおり、アメリカに来てサンフランシスコジャイアンツファンになったのですが、将来サンフランシスコジャイアンツで通訳として働きたいなという気持ちが新たに芽生えました。同郷の熊本出身の村上選手の通訳が出来たら最高です笑。最後に私に関わって頂いたすべての方々に感謝したいと思います。この3週間は自分にとって宝物のような時間になりました。本当にありがとうございました！
2022年3月日本でのサラリーマン生活からアメリカ挑戦を決意し単身渡米。そして2023年さらなる成長を求めサンフランシスコでの本業を休みアジアンブリーズに参加。安定を捨てて、目標に向かい挑戦し続ける上野さんだからこそ得られるものがアジアンブリーズにあったことでしょう。アジアンブリーズはこれからも上野さんの挑戦を応援します！
皆様の暖かいご支援・ご声援を宜しくお願い申し上げます。
Assume Nothing!
Asian Breeze
