アジアンブリーズの特徴として様々なバックグラウンドをもった選手が一堂に介することです。高校を卒業したばかりの選手や現役大学生選手、社会人野球経験者や独立リーグでプレーしている選手など、本当に多くの経歴の選手と出会うことができます。
その中でもNPBを経験した選手の姿もありました。その1人が大橋武尊選手です。2023年まで横浜DeNAベイスターズでプレーしており、支配下登録選手を目指して日々、戦っていました。今後はメキシコでのプレーが決まっており、現在は現地のオープン戦に出場しながらアピールを続けています。
今回はメキシコへ渡る前、大橋選手にアジアンブリーズでの経験を聞いたので、その内容をご覧ください。
Q. アジアンブリーズへの参加を決意したきっかけと理由
A. ベイスターズを退団してからアジアンブリーズ参加のお話がありました。メキシコ行きが決まった後は3月まで実践感覚が空くので、試合でしか補えないこともありますから、そのために参加しました。5歳のときからMLB入りの夢は変わらないので、その夢を実現するために何が必要かを考えながら行動しています。
Q. 参加前に考えていた自身の課題、実際に試合を通じて感じた課題とのそのギャップ
A. 特に参加前と参加中でそれぞれ違った課題、というのはないのですが、ベイスターズを退団してからは特に打撃について新たな挑戦をしていますし、毎日、自分自身に課題を出しています。今回のアジアンブリーズの活動を振り返るなら、第7戦のエンジェルス戦。自分に対しての課題をクリアできず、悔しい思いをしました。
Q. アメリカでの試合を通じて自身が成長したと思えた瞬間や試合
A. 今回、マイナーリーガーと対戦したことで彼らと自分の差を知ることができました。今年はメキシコに行って力をつけて、来年はメジャーリーグ球団の一員として、逆にアジアンブリーズを相手にできるようにアピールを続けたいと思います!常にメジャーにいくために自分が何をするのか、上に行くために何ができるを決めてやっています。
Q. センターを守っているとき、レフトを守っている北川柊選手とのかけあい、そして打球の予測、予言が当たることが多い。日頃からどのようなことを考えながらプレーしているのか
A. 毎イニング、未知の打者、新しい投手と対戦します。センターからは試合やグラウンドにいる選手の動きがすべて見えています。味方の選手が今、どこの位置にいるのか、チームにとってどうしたら失点を防げるのか、打者や内野手の位置を見て、守備での最初の1歩、2歩目で、どのように投手を助けられるかどうかが決まります。これは相手だけではなく、味方の観察と現在の環境や状況を知り、自分がどのように動くべきなのかを判断しています。
Q. この3週間、自身が得たもの、今後に生かすことができる能力は何か
A. 2023年10月のベイスターズでの最終戦から、5ヶ月間、試合がない空白期間がありましたが、その意味では試合勘をつかめたことです。退団が決まった後はどん底にいました。これからは当時の状況を2度味わいたくないので、実践感覚を戻すことができたのがとても大きいです。
Q. プロ野球選手としての在り方、周囲のふるまい方で大切なこと。野球選手として、人間・大橋武尊としての2つの視点から
A. 野球選手としては、ファンのみなさんにどれだけ愛されるか、魅了することができるかだと考えています。自分の武器は足と肩ですから、プレーを見てくれる人がワクワクする選手になれるように。見てて楽しい選手になることが在り方です。また、自分自身として、まずは自分が物事を楽しめるように、と考えています。自分を信じてなんでも楽しめるようにすることです。
Q. 常に上のレベルを目指すために心がけているマインドセット
A. ベイスターズの選手としての大橋武尊は終わってしまいましたが、もしルート1が終わったらルート2と新しい選択肢を選んでそれに向かって進むだけです。2度と同じ経験をしないという気持ちを大切にしながら、ルート2を楽しく生きることです。
Q. これからアジアンブリーズや海外野球に挑戦する選手へのメッセージ
A. 自分の目標があるなら、その目標に対してなんでもいいから踏み出してみることが良いと思います。自分がこれをしたいと考えているなら、踏み出してみること。その上、自分が楽しくなければ、ワクワクすることが必要ではないでしょうか。
Q. 最後に大橋選手自身にとって「野球を楽しくプレーする」とは何か
A. 全力で真剣に、アグレッシブにプレーすることです。プロになったら遊びのように楽しむのはなく、チーム一丸となって勝利に向かっていくことが大事です。成功に対しての楽しさが「エンジェイ」であって、物事に根拠があって、それが自分にハマれば楽しいと思います。
話す言葉1つ1つに魂が宿っていた大橋選手。すべての行動には根拠があり、それを自分で考えて実行している姿が印象的でした。お話にもありましたが、毎日の自分に課題を出して、そして夢の実現に向けて動いている姿はプロ野球選手としてだけではなく、人間としての在り方という面でも学ぶことがとても多かったです。
現在もメキシコという異国の地で挑戦を続けています。2025年は本当にメジャーリーグ球団の一員としてアジアンブリーズの手ごわい相手になっているかもしれません。ぜひ、その姿が見たいですし、実現してほしいと思います。今後も大橋選手の武器の快速で夢の舞台に駆け上る姿にご注目ください!
【大橋選手 2024年アジアンブリーズ成績】
10試合
打率.214
28打数
6安打
4得点
3盗塁
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