約3週間に渡るアメリカでの戦いはここでひと段落となり、この日はオフとなりました。10試合を戦って1勝8敗(1試合のノーゲーム)という結果でしたが、異国の地でプレーをしたかった選手、大きく成長を遂げた選手など、それぞれの目的を達成して実りある日々を過ごしたようです。
フェニックスでの最終日となったこの日は近年、日本でも有名になった野球練習施設「ドライブライン」の見学に行きました！メジャーリーガーはもちろんのこと、日本のプロ野球選手も訪れるこの場所は絶好の場所といえるでしょう。
ドライブラインの本部はシアトルにあるのですが、アジアンブリーズが滞在しているアリゾナにも施設があるとのことで、約40分間の施設見学となりました。中に入るとバッティングケージがあり、その前で選手たちはスイングスピードを速くするための練習法を学んでいました。
それぞれ重さが違うボールを目的によって形状が違うバットを確実にコンタクトすること。ドライブラインに練習はすべて研究から明らかになっている科学的根拠で構成されているそうです。
その後はウエイトルームや投手の練習場も見学。投手練習場では見慣れた選手がマウンドに立っていました。2015年にヒューストン・アストロズでサイ・ヤング賞を獲得したダラス・カイケル選手だったのです！昨年はミネソタ・ツインズでプレーしていましたが、現在はまだ所属先がなく、オファーを待ちながら練習を続けています。
練習している選手には何やら腕に装着している様子が見受けられました。これは「PULSE」というアプリケーションを通じて投球の際に掛かる衝撃を計測するものだそうです。これを数値化することによって、練習後にどれだけの休養、リカバリーが必要なのかが一目でわかるそうです。
ドライブラインでの投球練習もすべてビデオ撮影され、常に見返して課題や次なる目標を定めることができます。野球のすべての動きをデータ、数値化できるため、選手自身の現在地も知ることができ、次に何をしなければならないのか、コーチと一緒に話し合いながら成長できます。
今回見学したドライブラインはオンラインでもセッションを受けることができるので、世界中どこにいても技術向上ができるそうです。とはいえ、ベストは実際に現地で練習をすることで、ちなみに1年間、練習する場合の価格は6,000ドル(約90万円)とのこと。選手から驚きの声と共に、セッションを受けてみたいという声もありました。
こうして約40分間の施設見学を終えた選手たち。世界のトップ選手が通う施設を訪れて、帰国前にまた大きく成長するきっかけを掴んだみたいです。今後、それぞれのチームに戻っての活躍が楽しみですね！
（高速カメラで撮影された投手のリリースの瞬間の解説を聞いている選手たち）
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